クロノグラフの機能

いまいち理解していなかった、クロノグラフの機能を一回調べた。
ボタンの数・積算計の数・付加機能で分けると割と直交?

ボタンの数

ノーマル(2ボタン)クロノ

スタート/ストップボタンとリセットボタンが分かれているタイプ、クロノグラフ動作中はリセットボタンが押せないようにブロックされるか、押しても作動しない。
後述するフライバック機能が付いている場合は、動作中もリセット可能。

モノプッシャー(1ボタン)クロノ

ボタンが一つしかなく、押すたびにスタート→ストップ→リセットを繰り返すタイプ。
上記の動きのため、"止めてから再起動"はできない。

積算計の数

2レジスタ

秒単位(たいてい60秒)と分単位(30分または60分)の積算計を持つ。
クラシカルなクロノというと、分積算計が4時位置のサブダイヤルで、動作インジケータ代わりのスモールセコンドが8時位置についているといったタイプが多い。

3レジスタ

秒単位(たいてい60秒)と分単位(30分または60分)と時間単位(12時間)の積算計を持つ。
有名なETA(バルジュー)7750の並び方が有名。
ケースなどと比べ、レイアウトは変更しずらいので、ぱっと見て7750顔だと分かったりする。

1レジスタ

秒単位(秒針代わりの60秒)のみの積算計。
時間そのものを測るというより、速度(タキメータ)や心拍(パルスメータ)を逆数で求めるために測定する。
実用品扱いで、代替手段がある現代では見ないと思っていたら、Patek Philippeの175周年記念モデルとして作られたりした。
ある意味古典復刻なのか?

付加機能

フライバック

通常のクロノは動作中はリセットできないが、この機能が付いている場合はリセットできる。
元々は飛行機用とかのストーリーで説明される。
個人的にはいまいち使いどころがわからない。

スプリットセコンド

秒積算計の下にメモリー用の針が配置されており、動作ボタンを押すとその位置で停止して押した時間を記録、もう一度動作ボタンを押すと秒積算計に追いついて再び計測するという、ラップタイムの機械版。
針が分かれるのでスプリット。
スプリット用の動作ボタンが別についていて、クロノ本体は2ボタンでもモノプッシャーでもOK。
調整が難しく、複雑機構の仲間扱いされ、大抵高い。
分積算計にもスプリット機能を付けたA. LANGE & SOHNE製ダブルスプリットという機種もある。
ラップタイムなどの測定に使えるが…

レガッタ

パネライの一部のクロノなどについている分積算計を1分ずつ戻せる機能。
なんに使うかというと、名前の通りレガッタレースのスタート前カウントダウン→スタート後の計測を止めずに行うためらしい。
ルイヴィトンなども船のレースをスポンサードしており、同じような機能を持っている。


他にも1/100秒とか、フロドワイアントとかあるけど…
結局、個人的にはモノプッシャー+3レジスターが一番使いやすいと感じた。
時間管理などに使うには時間まではかれた方が良い事とボタンが1個しかないのでスッキリした外観になっているのが好き。