Cinelli RAM Bar Bianca

今回交換したハンドル。
CinelliのRAMプロジェクトというテーマが統一されたコンポーネントの一部で、他にはシートポストとかサドルがある。


同じくChinelliのNeo Morpheと迷ったが、両者とも上ハンはエルゴというのは同じだったが、下ハンの時にポジションの自由度が高いということとレバーに近いということのメリットでRAMにした。
また1サイズ下げて幅を芯-芯で400mmにした、これはIYH的な現在志向バイアスが大部分(在庫が400mmのBiancaしかなかった)とはいえ、EC90 SLX3の420mmで下ハン時に肩が開きすぎているように感じたのもあって試してみることにした。
ステム一体型のRAM2およびRAM3はカッコいいが、ハンドル交換によってポジションがどう変わるかかわからない段階で使うのはまずいだろうと考え、普通のステム分離式のRAM。


取り付け前に記念撮影。

大きめのCinelliロゴとRAMのロゴがカッコいい。




VRC(Variable Radius Concept)なる形状。
丸ハンの滑らかでどこでも持てるというメリットと、アナトミックのSTIレバーのブラケットが面一になるというメリットを両立させる形状で、名前の通り半径の違う円をつなぎ合わせたような形になっている。
VRCはよさげだが、最新のRAM3ではアナトミックとVRCの2種類の形状があったラインナップがが無くなって、アナトミックの進化版みたいなシャロードロップPPAという形状に一本化されてしまった。


ハンドル内にシフトワイヤ・ブレーキワイヤを内蔵できる構造になっているので、EPSのコードの保護という点でも有利。
ワイヤ式の場合、シフトワイヤが鋭角に曲がりすぎているせいでシフトが重くなることがあったらしいが、電動なら関係ない話。
ただ、EPSのケーブルは細いが、コネクタがアウターケーブルより太いため穴をヤスリで広げる必要があった。
また、ブレーキワイヤの穴も明後日の方向に開いているので、ヤスリで修正しないと穴-ブラケット間でアウターが浮くというイタリアンクオリティ。
EPSのケーブルは両方ともインターフェースがある左側の穴から入れることで、EC90 SLX3で気になっていたステムの下をコードが通っている状態が無くなった。
検討とEPSの取り外しも含めて結構時間がかかっていて、選手は交換とか調整の手間を惜しんで、上ハンにテープで這わせることもあるというのもよくわかるなと実感した。


ポジションはブラケットを基準に合わせて乗った。
ステムクランプ-ブラケットがほぼ水平になっているEC90 SLX3と比べて、RAMは下がっているため逆にステムのコラム側を10mm上げたところ、大体ちょうどよくなった。
この状態だと上ハンはより楽になる。


そして実走の感想。
幅の変化はいい方向に作用したと思う。
明らかに下ハンへの移行や、下ハン時の操縦性・レバー操作がやりやすくなった。
レバー操作に関してはVRC形状でレバーが近くなっているのもプラスに作用している。
特徴的な上ハン(PALM Zone)⇔肩(NEST Zone)⇔ブラケット間の移動だが、これも非常に快適でやりやすい。
初めは丸パイプの癖で上ハン時に親指でハンドルを握っていたが、人差し指-小指を上ハンの窪みにかければ十分握られるということがわかったので、親指は人差し指の横に置くようにした。
そのおかげで、ポジションを移行する時に親指を抜かなくてよくなったため、少し素早くなった。
振動吸収性・剛性などはEC90 SLX3と同じぐらいじゃないかと感じた。



水平になるEC90 SLX3と比べてどれぐらい段差っぽくなるのか危惧していたが、特に問題なくブラケットのラインと繋がる。


問題点はJoule GPSの突き出しているマウントがうまくつかないこと。
一応多少削ればつきそうなので現在作業中。