Apple Watch

所用のついでに一度は実物も見たいと言っていたApple Watchを見てきました。


Apple Store銀座は滅茶苦茶混んでいたので、特に予約もせずソフトバンク銀座で見ていたら、試着が空いているとのことだったので試着をすることに。


感想ですが、まずソフト的な部分から。
試着用のものは操作が出来ないモードで固定されていて、実際に操作できるのは机の中に埋め込まれたデモ機だったので、腕に付けた状態で操作感を確認することはできませんでした。


拡大縮小はスワイプではなくリュウズを使って行うことや、軽く押すのとしっかり押すのを区別しているなど、操作方法は微妙にスマートフォンと異なっていましたが、慣れの範囲ではないかと思います。
また、全体的にアニメーションは滑らかでしたが、設定変更時などの画面推移に一瞬の遅れを感じることがありました。
操作に対するフィードバックは振動というかインパルスとして指に伝わってくるのですが、確かにわかりやすかったです。


いろいろカスタマイズが可能という文字盤はもう少しカスタマイズ性を上げても良いのでは?と思いました、スタンダードなアナログ時計のフェイスではインデックスの有無や60分/秒数字の有無を選べるのですが、ローマ数字なども選べると良かったかなと。
誰でも考え付きそうなのは、名作時計の文字盤をインスパイアした追加文字盤ですが、なかなか難しそうです。
Don't expect to get a virtual Omega, Cartier or other big-name watch face on your Apple Watch - 9to5Mac
あんまり真似したら訴えるからな!という警告。
スイス鉄道時計の前科もありますしね…


クロノグラフやタイマーはデジタルには敵いません。
機械式のメリットは操作感ぐらいでしょうか。


時計以外の機能はアプリ側の対応次第でしょうか。
現時点で一番実用的なのは、マップによるナビゲーションで歩きスマホがなくなることかなと思います。
私はSNSをそれほど熱心にやってないので、そちらの通知機能は別にいらないかなーと。


ハードウェア的な部分の感想。
最近の大型化した腕時計に慣れていたのか、42mmモデルでも結構小さいなと感じました。
四角いデザインで、ラウンド型の普通の時計のデザインセオリーは通用しませんが、角が極端に丸まっているので数字のイメージよりも小さい感じです。


盛り上がったベゼルが無いデザインで、表面のガラスの角の丸みがケースの金属部分の丸みに連続するデザインになっています。
デモ機とか、個体差とかもあるのでしょうが、ガラスと金属部分のチリ合わせは段差がはっきり感じられ、イマイチかなと思いました。
ベゼルがなく、ガラスのエッジが露出しているのは腕時計としては怖いです。


背景が黒色のため、画面の端を見つけることはできませんでした。
画面の四角が見えると一気に安っぽくなるので、そこら辺はちゃんと対策してあるようです。


素材についてはステンレスが無難かと。
アルミは今までも特殊コートなどで大丈夫と言って採用しているブランドがありましたが、いつの間にか無かったことにされていたりします。
iPhoneもアルミを使っていますが、肌に触れ続ける時計と比べると条件が緩いと思われます。
ソフトバンクには金はありませんでした。


ベルトは革ベルト+モダンバックル(38mm)・ミラネーゼループ(42mm)・リンクブレスレット(42mm)を試しました。


まずモダンバックル、尾錠が上下で2分割されたような構造で、両社が磁石で吸着した後、ラッチで固定されます。
Dバックルに近いですが、Dバックルのリンクに相当する部分が無いため、装着感は良いです。
また、余ったベルトは内側に格納する構造なので、定革・遊革も不要ですっきりしています。
残念なことに38mm専用で42では使えないようです。
また、サポート用なので後述のミラネーゼより弱い感じとはいえ磁石を使っているので、機械式時計と同居させるのは気になります。


ミラネーゼループはステンレスの針金を編み込んだもので、1本の長いベルトを折り返して調整します。
通気性が良く、革ベルトより夏場は快適だと思われます。
汚れが付いたとしても、外して超音波洗浄機のようなもので洗えそうなので、特に問題にはならないかと思われます。
バックル部分に磁石が仕込んであり、ループそのものに磁力で固定します。
このために磁力に引っ付くステンレスを使っているとのことでした。
バックル一か所で固定するためか、磁力はかなり強い感じで、機械式時計と同居させるのはNGかなと思いました。
試着はしませんでしたが、コマが複数あり、それぞれが引っ付くレザーループ磁力が弱いとのことでした。


リンクブレスレットは普通のメタルバンドです。
本体との見た目の統一感はこれが一番良いように感じました。
リンクのコマ調整にバネ棒外しやドライバーが要らず、爪で押すだけでリンクが外れるという構造になっていて、確かに調整しやすそうでした。
ただ、バネ棒とかと違い、バネにベルトにかかる力が直接かかる構造に見え、摩耗が進んだ時や力がかかった時に大丈夫かな?と思いました。


全体として、中身の半導体やいろいろ言われているバッテリーはさておき、OSや外観といったパッケージとしては良くできていると感じました。
初物とはいえSDKが公開されていて既に対応ソフトが出ている分iPhoneの初期などより状況は良いと言えると思います。
品薄なようで当分買えないし、個人的には機械式を押しのけてまで使いたいものではなかったので、当分様子見ですが。