無電極ランプ

省エネ照明といえばLEDだと思っていたが、従来の水銀灯の流れでフィラメントをなくした無電極ランプというのがあるのを今日知った。
無電極ランプ - Wikipedia
原理。
無電極ランプ iEL | 工場・倉庫の省エネ照明 | インダクションエコライト | 大作商事株式会社
今日話を聞いた所。


発光原理としては水銀灯と同じで、水銀ガスが紫外線を出して、それを蛍光物質で可視光に変換するという仕組み。
違いがあるのがエネルギーの与え方で、水銀灯はフィラメントで励起する(=フィラメントの寿命がランプ寿命)のに対して、無電極ランプはランプの外に設置したコイルから高周波磁界をかけて電磁誘導を起こして電界を作り、その電界で水銀を励起するという仕組みらしい。
考え方としては、フィラメントの代わりに誘導電流でフィラメント作っている…?ようなものなんだろうか。


曰く、筒自体は完全に密閉されたただのガス容器で、コイルなどは全部外部にあるためフィラメントのように劣化せず、寿命が長いらしい。
発光管そのものの寿命より、インバータの寿命のほうが先に来るため、それを持って寿命としているということだった。


発光部に半導体プロセスが必要で放熱が問題になるLEDよりいいんじゃないか?と思った。
家庭用はないかと聞いたが、現時点では工場・屋外向けのみらしい。
Wikipediaによると開発が進んでいるのは中国で、今日話を聞いたところも中国の会社のものを使っているみたい。