AT1401 Flagship Audio D/A Converter

ΔΣ全盛のこのご時世に、マルチビット型DACの新型が出てた。
http://www.ardatech.com/1401.shtml
メーカーが違うけど、TI/BBのPCM1704からすると何年ぶりなんだろう。


電源は±5Vとなかなか懐かしい感じだけど、出力自体は差動出力を持っている。
入力データフォーマットが、右詰フォーマット限定だったPCM1704と違い、I2Sや左詰入力も可能で、モード選択はハードワイヤードで設定する様子。I2SやLJのときのチャンネル設定もハードワイヤード。
それとは別に、オフセットとフルスケール(最大出力?)の調整がSPI経由で行えるらしい。調整用のDACが別に入っていて、それが修正電流を流すのか。
面白いのが、ビットクロックがLVDSも可能な構成になっていて、今風な感じ。


消費電力の比率を見ると、デジタル回路はほとんどなくて、アナログ回路が多数を占める構成と予想される。
マルチビットなので、アナログ回路のトリミングが完璧ならデジタルはシリアル-パラレル変換ぐらいしかいらないはずなので、妥当だと思う。


現時点で、概要版のデータシートしか見られないけど、かなり面白いICだと思う。