TRONSHOW2008

坂村先生の講演のためにTRONSHOW2008に行ってきた、μTRONキーボードの実機を見てみたかったってのもある。

坂村先生の講演

TRONの歴史から始まり、uCodeを使ったアプリケーションと実験についてとT-Engineなどについて一時間半みっちり基調講演。
時間が押してしまってT-Engineのほうは駆け足だった。


uCodeの応用としては食品などには低コストな2次元バーコードを使い、案内用のブロックなど一度埋め込まれたら長く使うものにはパッシブ型のICタグ、高機能を要求するところにはアクティブ型のICタグと用途によって分けられていた。
いくらコストが安くなったとはいえ食品一個ずつにICタグって時代は来ないと思っていたけど、二次元バーコードなら十分できそう。


壁などにパッシブ型を埋め込むことについて"健常者にも有益にしないとなかなか普及しない"と仰っていたのが印象的だった。
タグを埋め込んだ実験の様子が紹介されたが、観光用と障害者用半々ぐらいに見えた。
基礎システムは同じでコンテンツが違うらしい。
アクティブ型のほうはソナーのように互いの距離を測定し、それを生かすアプリケーションを提案していた。
接近感知などは事故防止にはかなり効きそう。


坂村先生エキサイトしてくるといきなり動き回るなど相変わらず活発だった。
多分今回の資料も超漢字で作ったんだろうなあ。

"ユビキタス"って言う単語を言って胡散臭くならないのは坂村先生だけだと思う。

電脳コンクリート

住友大阪セメントが提案してたuCode使ったコンクリート管理システム。
テストピースを管理したり、コンクリに埋め込んで施工者が分かるようにするらしい。
手書きに比べるとかなり効率が良くなっているようにみえた。


実用性もさることながら"しゃべる電脳コンクリート"っていうネーミングセンスが最高だと思う。

トレーサビリティ関連

いろいろ食の問題が騒がれている中、トレーサビリティ関連の展示も目立った。
uCode使ってパッケージではなく構成要素個別の賞味期限を管理するシステムってのは地味に便利だと思った。
納豆とかでついてくるからしを取っておくと便利だけど賞味期限がどうなのか心配だったが、これが普及するとそういう心配は無くなる。
そしてなぜかカップラーメン貰った、uCodeがついてるらしい。

μTRONキーボード

写真で見るより質感が高くてよさげだった。
初印象はPC-9821の評判の良い日本語キーボードぽいデザイン?と思ったけど帰ってから調べたらあんまり似てなかった。
一般向けにも売りたいとのことで表面に書いてあるのはTRON配列日本語/DVORAK英語ではなくJIS配列日本語/QWERTY英語。正直あんまり意味が無い気がする…
現時点でTORN配列が使えるのは超漢字のみでWindowsはドライバ開発中らしい。
ローマ字モードで打ってみたがQWERTYだったのでうまく打てなかった。
人差し指側にEnterやTabがあって小指の負荷を軽減し、親指にもシフトなど積極的に機能を割り振る設計はなかなか良いと思った。
ドライバがWindowsにも対応したら買っちゃおうかな…