えん×むすを読み返して

一応ネタバレ?を含むかもしれないので
6巻分読み返したわけですが、やっぱり鴻庵編で急にパワーダウンしている感が否めません。
商売繁盛の御守りとバトルするから株式勝負ということなのでしょうが、やはり盛り上がりに欠けます、その前まで人間狩りやってたから余計にそう感じるのかもしれませんが。
個人的に最も面白い巻は3巻です、前々回の東大寺 聡との学力勝負、薬師寺 侠助とのタイマンという一応イコールコンディションの勝負からうってかわって、バスで睡眠ガスを使って拉致られ人間狩りの標的にされるという漫画が変わったような展開です。
敵の円光寺 櫻は櫻で拳銃と目隠し幼児でウィリアムテルをする基地外です。
そしてやってしまったソーニャさんジオング化、チャンピオンで読んでいたとき本気で瀬口先生はスゲエと思いました。
身体が大きいのが悩みと聞いていきなり斧持ち出したから何が起こるかと思ったら脚切断ですよ、スパッと。
そのあとの夢とのギャップがまた恐ろしいです。
私がこの漫画を形容するときに使う"メイドが河馬に喰い殺される"というシーンもこの巻です。
この漫画は、本当に出てくるやつらそろいもそろって人道って何?(例:ぶつかった子供を血祭り)という奴らで素敵です、いい奴もいますが。
御守りが15個で結局出てきたのは、縁×結・学業成就・身代わり守・失物出現・七転八起・商売繁盛・世界平和・立身出世で8個ですからもともとの半分ぐらいで終わってしまったのでしょうか、15個全部出たらそれはそれで冗長という意見もありましたが、やはりファンとしては全部見てみたかったです。
最終回はあれでいいのかとおもいましたが、単行本でも救いはありませんでした。しかし最終回間際の天道様の車田漫画っぷりは最高です。
菊之助とベクトルは違いますが、えん×むすも瀬口先生の傑作だと思います。